柴犬 ひろゆきと さもない毎日&自宅カフェ里音 (りをん)は閉店しました

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胆のう粘液嚢腫

昨年 ひろが胆のう粘液嚢腫で入院していた時に
  私が病院あてに送ったFAXを いっきに公開します。
ひろの現状と 私の感じたことの流れが時系列でわかると思います。
 非常に長くなります。

平成29年12月3日(No1)
  みやむら動物病院 宮村先生 


ひろ君 お世話になっています。
一晩経ちましたが どんな感じでしょうか?
ご飯は食べられていますか ウンチは出たでしょうか?
ドックフードは 朝晩分用意していますが お昼にはちょっと茹で野菜を食べているので 2食で物足りないようでしたら お昼にフードを少し(大匙2位)与えていただいてもいいのかなぁと思いますが 様子でやってください。

昨日私が ひろを送ってからの車の中で 泣けて泣けて涙が止まりませんでした。
まだ何もしていないのに ひろのいない生活が寂しくて仕方ありません。
夕飯を作っていても すぐ足元で僕のご飯はまだですかーと言ってじっと見つめられているのが、沈黙の重圧と呼んでいましたが、それがないだけで また泣けて、
お風呂に入っていても 脱衣所で待っているひろがいないと思うと、泣けて、私が耐えられそうにありません。
しかし、ひろもアウェイで、じっと耐えているに違いありません!
会いに行くと 帰りたいと言われることはわかっていますので、面会にはいかれそうにもありません。
なにとぞよろしくお願いします。

平成29年12月4日 (No2)
  みやむら動物病院 宮村先生 

ひろ君 お世話になっています。
日曜日のカフェで ひろがいないので お客さんがひろ君は~~
と聞かれて 有給休暇いただいています~~なんて言っていましたが
病状を何人にも 話しました。常連のお客さんも泣いていました。
 昨日は 私がつらくて行かれませんと言いましたが、それは私のわがままで、
ひろの方がもっとつらいはず、会いに行った方がいいのか このまま、死んでしまって会わなかったことに 後悔することはないのか 泣きながら考えています。
死ぬわけではないのに 本当にめそめそして情けないです。
嫁も気を使ってくれて 気晴らしにカラオケでも行きませんか?と誘ってくれますその言葉を聞くだけで胸が詰まります。
ひろが辛そうでしたら 言ってください 面会に行きます。
私が家でひろのことを考える度 泣いていたって何の解決にもなりませんよね、
案ずるより産むがやすしで 意外とケロッとしているかもしれませんよね
ひろが一番望むことをやってあげたいです。
私がガンで 再発の恐怖にとらわれていた時 ひろはうちに来ました、どんなにか私を励まし 物言わぬひろがじっと寄り添い見守ってくれました・・・
ひろはおうちが一番好きです 私と一緒に過ごす さもない時間が かけがえのない時間であることを 再認識しました。
ただただ 元気になって帰ってくるひろを願うばかりです。
本当にお世話かけます なにとぞよろしくお願いします。
                               
平成29年12月5日 (N03)
  みやむら動物病院 宮村先生 スタッフ一同 様 

ひろ君 お世話になっています。
昨日 朝FAXを送ってしょぼくれていたところに、
お母さんの方が心配ですと 高藤さんから電話をいただき、ひろ君元気でご飯もちゃんと食べてし 会いに来ても大丈夫ですよ!と言われて
ひろのおやつとして大好物のブロッコリーを茹でて 遊びボールをもって3時に面会に行きした。
ひろ~~と劇的再開を思って ひろに会うと 意外とケロッとしていて よ!ママ
って感じで 平常心でした。ちょっと気が抜けたというか 内心安心して 散歩に行かせていただきました。グイグイ引っ張ることすごく 病院わきの緑道のようなところを ぐんぐん走ってどこまでも途中ウンチがすごく緩くて心配しましたが、その後はどんなぐあいでしょう~
ひろに会って 郷に入っては郷に従え なんて知らないのに その環境に慣れて生活していることに たくましさを感じました。
家では 単にお坊ちゃまでひ弱なひろ君だとばかり思っていましたが 大人なんだーー
私も会いに行って めそめそ泣きはなくなり 安心しています。
ご心配おかけしました。今日も3時に散歩面会に伺います。
今後ともよろしくお願いします。
NYチーズケーキあっという間になくなりました!おいしかった!の言葉にうれしいです。
また、昨日のペットボトルキャップは女子のみになってしまいますが、使ってみてください。
グルーデコという手芸で 今ハマッているものです。

平成29年12月6日 (No4)
  みやむら動物病院 宮村先生 スタッフ一同 様 

ひろ君 毎日 お世話になっています。
昨日は 先生にお会いして ウンチ緩いのは ストレスでしょうね
と言われて そうだよねぇ~ おうちと違う環境だもん 頑張っているんだ!
ひろはポーカーフェイスなのか 面会に行っても 甘えるそぶりは全然見せません。
それだけ気が張っているのでしょう・・・
術後 順調に回復してくれることを願うばかりです。
 お店の顔である ひろ君ファンから メールやラインで応援メッセージをいただくことが多く そのたび その心使いに感謝して泣けてきます。
ありがたいことです。
みんなに支えられて生きていく ひろも そして私も 頑張ります。

手術まで後2日
今日も15時に面会に行きますので よろしくお願いします。

平成29年12月7日(No5)
  みやむら動物病院 宮村先生 スタッフ一同 様 

ひろ君が 毎日 お世話になっています。
昨日もお散歩でウンチ緩くて心配です。
緩いので ちょっと出たウンチが固まって肛門周りの毛についていて 肛門の一部が赤くなっていました。散歩終わりには 持参したタオルで体全体を拭いて ウエッティーで 肛門も丹念にふきましたが、その後は大丈夫でしょうか?
気のせいか 毛につやがなくなっているように見えます(心労でしょうか)
いいよいよ 今日の散歩が最後になりました、明日は手術ですね、よろしくお願いします。
歩いている後姿を見ながら あ~~僕はいつおうちに帰れるんだろうなぁ~
 と思っているんじゃないかと 考えて 泣けてきた。
そうじゃないかもしれないけど・・・・なぜかそう思ってしまう・・・
あと少しだよ 頑張ろうね~~~
 12年10ヶ月生きてきた中で 10日間くらいだよ
  10/4680=1/468=0.0021=2.1%だよ!
全てが終わったら ひろの大好きなおうちに帰れる
 ママもパパも 3人で暮らせる 平穏な時を待ってるから・・・
金曜日の術後 翌日まで心配でいられないので 
電話で様子をうかがってもよろしいですか?
また 土曜日は説明を聞きに 何時ころ伺ったらいいかお聞かせください、お願いします。
手術まで後1日
今日も15時に面会に行きますので よろしくお願いします。

平成29年12月8日(No6)
  みやむら動物病院 宮村先生 スタッフ一同 様 

ひろ君が 毎日 お世話になっています。
昨日のFAXは日付が間違っていました 7日でした。
今日はいよいよ手術の日です。全身麻酔なので ご飯制限されていることでしょう。
先生方 スタッフの皆さんよろしくお願いします。
今日一日 なんだか私がドキドキします。
私は過去に子宮頸部腺癌で 子宮と卵巣を摘出する 8時間に及ぶ手術でした。
それから抗がん剤治療を半年、壮絶な7ヶ月に及ぶ入院生活でした。
今では半年に1度の検診を欠かさずに受けています。
当初の5年後生存率は40%と言われていましたがその40%に入ることができました。
人生にはたくさんの試練が訪れます、その時であった人々や環境に影響を受けながら 自らの精神的な均衡を保とうと 頭と体をコントロールする=自然治癒力
自然治癒力はどんな薬よりも おいしい!と感じるご飯が食べられてこそだと思うのです。
毎日楽しくなくては意味がない!さもないことに感動し喜んで暮らすがモットーです。
私 一昨年 <笑い療法士>の資格とったんです。
笑う前に一度泣いておくと 気持ちがリセットされて いい笑いにつながるって勉強したんでした。
みやむら病院での 先生方 看護師さんとの出会い 親切で丁寧な対応に感謝です。
今日は手術なので面会にはいかず、明日(9日土曜 午前9時)術後の説明に伺った時に 
ひろに会いたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

平成29年12月10日 (No7)
  みやむら動物病院 宮村先生 スタッフ一同 様 

ひろ君が 毎日 お世話になっています。
金曜日の手術 昼間の診察が終わってから 夜に始まり1時間半 その間気が気ではありませんでしたが、その後に電話をいただき先生の声を聞いてホッとしました。
麻酔が覚めてからも 慎重に診ていていただいて ありがとうございました。ひろ君は幸せだ~~
これから手術しますと電話いただいた千葉さんが翌日行ったら朝から勤務?
お疲れ様ですと同時に 泊ったんですか?と聞いてしまいました。
過酷な仕事ですね それもこれも 小さな命を守るため日々努力されている姿に感銘いたしまた。
先生はほとんど寝ていない状態ですね!?ご自愛ください。。
昨日 面会に行って元気で診察室を歩く姿を見て 数時間前に手術したとは思えないくらい元気でびっくり 私を見た瞬間 あ!ママだ!と言って会いたがっていたことがわかりました。
手術前の散歩では その甘えがほとんどなかったので うれしかったです。
昨日の朝散歩ではおしっこを全くしませんでした、片足を上げるのが嫌なのかと思っていましたが 朝おしっこしてるから・・・と聞きました。。
散歩のペースも 普通よりゆっくりで 時々立ち止まってはどっちに行こうか考えて、固まって動かなくなることも何度かありましたので、早めに切り上げました。
途中立ち寄った公園で水を飲むというので 預かったペットボトルの水を飲ますと、すごい勢いで 250cc位一気飲みでした。もっとと言われましたが やめておきました。

ところで 手術が成功し 退院が待ち遠しいですが、まだ点滴などと経過観察。
今は点滴にエリザベスカラー 下痢 とひろにとって嫌なことばかりでかわいそうですが、もう少しの辛抱なのはわかっていますが ひろも精神的に限界に来ているように思えて・・・・
下痢が続いていて心配です。 
下痢を薬で止めることは 今の治療に(点滴に)影響があるのでしょうか? 
おうちに帰れれば治るからなのでしょうか・・・・
引き続きよろしくお願いいたします。
今日は 朝9時30分にお散歩面会 伺います。


文字制限があって いっきに公開できませんでした。
長文読んでくださってありがとうございました。
次ページに続きます。。。。

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Commented by rougan-sangurasu at 2018-02-20 16:49
orive59さんのコメント欄をお借りして。

 私はかつて猫を飼っていました。そして私の至らなさ(もっと気をつけていたら違った結果だったかもしれません)で病死させてしまいました。

 獣医に死の宣告をされたときは、毎日が生きた心地がしませんでした。歩いていても、仕事をしても怖くて怖くて、何かにつかまっていないと
立っていられないような気持ちでした。
 
 身を切られる想いというのはこういうことを言うのだと思いました。

 諦められなくて、弱ってゆくプリン(猫)を抱えていくつか病院を渡り歩きました。恐怖でタクシー代を払う手が震えていたのを覚えています。

 プリンは私のたった一人の家族でした。私一人ではプリンの死を受け止められませんでした。あの時程、結婚していなかった
自分の人生を後悔したことはありません。
 
 どうしてあげたらいいんだろう、どうしてあげたらいいんだろう・・・相談する人もなく、毎日、滂沱の涙を流していました。
 (あの時、あなたを知っていたら…。)

  その後、プリンを失うと、私は入浴ができなくなりました。プリンがいつも浴槽のヘリに座って湯船の私をじっと見ていたのです。
 キッチンにも、時にはトイレにもついてきました。
  プリンの面影があちこちにあり、プリンのいない家の中が針の筵のようでした。

 それからもう10年近く?経つでしょうか。私は今、ペットロスには二つあると思っています。一つは紛れもなく寂しさです。
 それは1年、2年、2年が3年と和らいでいきます。消えることはありませんが。でも時間は本当に優しい友達です。

 次に続きます。
Commented by rougan-sangurasu at 2018-02-20 16:50
続きです。

 でも消えない悲しみがありました。それは「後悔」です。声なき命に対する懺悔です。もしプリンが私ではなく、他の人に
保護されていたらもっと幸せで長生きしたのではないかという罪悪感です。

 でも、いま飼っている方なら、これは回避することができます。
 例えば、orive59さんのように、もう全身全霊でひろ君を育てています。

 世間にはこういうことを冷ややかに見る人がいます。かつて猫を飼ってなかった頃の私もそうでした。
 忙しいさなか、飼い猫のために仕事を休む人に呆れたことがあります。

 でも違います。猫は犬は、言葉を発することができません。悲しくても苦しくても気持ちを伝えられません。
 
 私は土手の近くに住んでいて、いろんな犬や猫の飼い主さんを見てきましたが、本当に残念な飼い主さんもいます。
 きっと私もその一人だったのだと思います。

 今日は休みで、久しぶりに土手を散歩したら、まさにやりきれない哀しいワンちゃんを見てしまい、その直後、帰宅してorive59jpを読んで、
思わずコメントしてしまいました。

 でもどうか、このコメントをご覧になった方で、忙しさや自分の気持ちにかまけて犬や猫の声なき命の声を聴き洩らしている
方がいたら、もう一度振り返ってほしいと思うのです。僭越です。すみません。

 私が、今一番、知ってほしい言葉は「犬との10の約束」というタイトルの映画だったと思いますが、その中で、こんな
ふうに犬の気持ちを言っています。
 
 「あなたには学校や会社があるけれど、私にはあなたしかいません」

 土手を散歩していたさっきの今で、orive59さんの必死のファックスを読んでいたら涙がでました。その勢いでここで書かせていただきました。
 でもここを訪れる方は優しい方ばかりだと思います。とんちんかんなメールだったかもしれません。


 
 
Commented by orive59jp at 2018-02-21 13:55
rouganさん
思いの丈を逃さず聞きました。その通りなんです。ひろの生きているこの空間がひろのすべてであり 私の手の中です。飼い主と犬 顔や性格が似てくると言いますが あながち外れでもありませんよね~
思い出すとひろとの出会いは本当に偶然でした。でも一目見たときから この子だ!と家族全員がそう思い 引き取ってからは うちの子として育っていくことが 運命だった!とまで感じるようになりました。今はかけがえのない家族です。これからもよろしくお願いします。
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by orive59jp | 2018-02-20 14:44 | 柴犬(ひろゆき)日記 | Comments(3)

17才5ヶ月で逝った(2022年7月1日)柴犬ひろゆきの思い出と さもない毎日を綴ります。


by orive59jp